イベント情報Event information
井川de秋の山登り
- 2日目 -
6時に起床して、7時30分に朝食。9時過ぎからは、3つのコースから希望のコースに分かれて秋の井川を楽しむ。
簡単にそれぞれのコースの概要を紹介する。
- (1) 勘行峰ハイキングコース
- スタッフの引率のもと、井川自然の家からリバウェル井川スキー場までの往復約4時間ハイキングするコース。天候に恵まれれば、富士山や南アルプス、駿河湾を望むことができる。
- (2)樹木クイズコース
- 2チームに分かれて、スタッフ引率のもと、井川自然の家からピクニック広場までの往復約1時間半を樹木クイズに挑戦しながらハイキングするコース。
- (3)所内活動コース
- 井川自然の家の森を自由に散策しながら、ネイチャーフィーリングサーキット を楽しむコース。井川自然の家の森のいろいろなところにある「絵本」を見つけ、絵本のヒントをもとに活動し、自然を感じる。
今回、我々は、勘行峰ハイキングコースに参加した。
勘行峰ハイキングコース
井川自然の家の裏山からスタートして登りの山道を歩いて行く。まだ、紅葉もところどころ残っていた。隊列の前後、真ん中にスタッフが配置されており、若干、険しい山道だったが、安心して歩いて行くことができた。
昔から利用されている大日古道の分岐箇所には、道中を見守ってくれている石像もある。人気をあまり感じられない場所だが、昔から人々の往来に使われていた痕跡が今でも残っている。
20分単位で休憩を取る配慮もあり、初心者でも十分に歩けるペースだ。ストレッチをしたり、水分や糖分を補給したりして、次の20分に備える。
場所によっては、やっと一人通れる細い谷間もあるので、スタッフの指示に従い、危険な場所は慎重に歩いて行く。
出発して1時間強が過ぎると、休憩所があった。勘行峰はもう少し先のようだ。
休憩所を過ぎ、車道を横切り勘行峰への山道を更に登って行く。頂上へと登って行く階段が見えるところに差し掛かると、これまで木々に囲まれていた山肌が一変して、砂礫地の景色に変わっていく。
周囲と異なる風景に一瞬、異世界に入り込んだ気分になる。この砂礫地の横にある階段を上ると、勘行峰の頂上に到達する。
階段を登り振り返ると、南アルプスの山々が聳(そび)えていた。
5分程で階段を登り切ると目的の勘行峰の頂上に到達。
休憩を頻繁にとってもらえるので、疲労はあるだろうが、小学生でも2時間余りのハイキングコースを完歩できた。
ここからリバウェル井川スキー場に向かい、昼食をとり、きた道をまた戻って行く。往復4時間余りかけて秋の井川路を満喫しながら歩いた。家族の想い出の1ページとなったであろう。
登山家から「歩禅」という言葉を聞いたことがある。これは、人里離れ、かなり厳しい山道をひたすら歩き続けていると無我の境地に達するということだ。今回のコースは登山のような厳しい環境ではないが、自分に多少の負荷をかけながら、何も考えずひたすら目的地の山頂を目指していくと、「歩禅」の一端に触れられたような気がした。何も考えず、井川の自然の中で見たままの自然の景色を受け入れながら歩くという貴重な体験ができた。
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こぼれ話:勘行峰頂上からリバウェル井川は、まるで大牧場にいるかのよう
勘行峰の山頂で来た道を戻ってしまう人も多いかもしれないが、頂上からほんの少し進むと展望台がある。そこから遥か向こうにリバウェル井川スキー場の施設が見える。(下図の右中央)
歩いてみたが、リバウェル井川スキー場の施設が遥か遠くに見え、なかなか近づけない。周囲は、遮るものもなく、左手に南アルプスが聳えている。
山道を歩きやや閉塞した景色から、一気に開けた景色を見たせいか、開放的な気分になった。リバウェル井川スキー場には、冬季のスキー場開設時に訪問しているが、施設の裏側にこのような景色があることを初めて知った。行きなれた場所であっても、少し角度を変えてみると景色がこれほど違うことが非常に新鮮であった。
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これまでは、施設内での子ども向けの体験イベントを取材することが多かったが、今回は、井川自然の家を離れて、秋の井川のトレッキングコースを歩き、井川の自然の豊かさに改めて気付かされた。
開催日・開催時期 | 毎年11月中旬 |
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会場 | 静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家 (静岡市葵区井川3055-1) |
駐車場 | 井川自然の家駐車場をご利用ください |
主催 | 静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家 |
お問い合わせ | TEL:054-260-2761 |
※この情報は、2021年11月のものです。
開催時間など掲載内容は変更されている場合があります。おでかけ前に主催者・施設にご確認ください。