イベント情報Event information
井川 de
クリスマスリース作り
- 1日目 -
静岡市街から井川に向かう車窓。同じ静岡市内とは思えないほど、ひんやりとした風を感じる11月下旬の井川。紅葉の季節も過ぎ、これから本格的な冬を迎える。井川地域で拾った木の実や枝を使いながら、クリスマスリースを作る毎年恒例の人気イベントが、南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家(以下井川自然の家)で開催された。
井川自然の家周辺で
リースの素材を探す
静岡市内在住の7組23人の家族が今回のイベントに参加。毎年、この時期に開催するトップクラスの人気イベントで、今年(2020年)は例年に比べ4倍以上の応募があった。
イベント開始は、午前10時45分から。井川自然の家の敷地内の集会広場に集合。 スタッフからイベントの説明があった後、班ごとにリースの素材を探しに行く。素材を探しながら、井川自然の家周辺の自然についてスタッフが話をしてくれた。
真っ赤な実をつけたナナカマド。火がつきにくいという特徴があり、7回かまどに入れても火がつかないことからその名がついたとか。表は緑なのに葉裏が白いウラジロモミ、幹を触るとひんやりするヒメシャラの樹。自然の中で植物の特徴を知る貴重な体験の場となっていた。
初めて見る植物に子供たちの気分は高揚。これから作るクリスマスリースの素材を一生懸命探していた。宝探しのような感覚になりながら施設内の複数箇所で素材探しをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。再び集会広場に集まり、クリスマスリースの土台となるアケビのつる選び。輪状になった大小さまざまなサイズのアケビのつる。家族で相談しながら、自分たちが使うつるを選んでいた。
昼食後にさっそく
クリスマスリース
作りに着手
食堂で、昼食のロコモコを食べてお腹を満たす。食後に、クリスマスリース作りに着手する。
クリスマスリースの作り方は、講師の杉村由美子先生から丁寧に指導いただいた。
先生が作った素晴らしい作品を見ながら、参加者は、自分だけのクリスマスリースに想いを馳せていた。
先生の説明が終わった後、思い描くクリスマスリースに飾る素材選び。午前に敷地内で素材を探しに行ったが、それ以外にも、井川自然の家のスタッフが集めたり、井川の地元の方々が提供してくれたりした素材がたくさん用意された。その数は50種類以上。既に選んでいるアケビのつるの大きさを考えながら、選んだ素材をつるに飾っていく。
時間を忘れてリース作り
リースの土台となるつるにスギ、ヒノキやキツネノエリマキなどを絡めたり、色が塗られた松ぼっくりを飾りつけたり、自分だけのリース作りに子供も大人も没頭。先生やスタッフからアドバイスを受けながらリースを作っていく。
ススキでできたものやつるを組み合わせて立体的に作られたものなど、オリジナリティーあふれる作品を作っていた。
15時頃からは、子供達向けに「井川deチャレンジ」というゲームイベントが開催された。松ぼっくりストラックアウトやどんぐりつかみ、木のペンダントカーリングなど5種のゲームで点数を競い合う。リース作り以外にも、子供達には楽しい催しの準備があった。
子供達がゲームを楽しんでいる間、母親達は、リースの仕上げ。開始から2時間余りが経ち、慣れた手つきでリースの最終仕上げをしていく。
クリスマスディナーで
特別なメニューをいただく
17時30分になり、食堂で夕食をいただく。本日のメニューは、クリスマスの特別メニューでビーフシチュー、ミートローフ、カラフルサラダ、3種のケーキなど盛り沢山。飲み物にはシャンメリーも用意された。
参加者達が夢中になって作ったクリスマスリースが食堂に一同に展示され、特別な夕食に舌鼓を打ちながら、一家族ごとに作製したクリスマスリースのポイントについて発表していく。
大人顔負けのシンメトリーなリースを作った子供や、リースというよりはオブジェのような作品を作った母親、快く仕事に送り出してくれた妻を思ったスタッフの花束のような作品、飾る場所に悩んでしまうほどの大きなリース。それぞれの家族やスタッフの想いがつまったリースは、どれも独創的で完成度も高い。杉浦先生からは、参加者達が作った型にとらわれないクリスマスリースに賞賛の言葉がかけられた。
夕食後には、参加者全員に賞品が当たるビンゴ大会。一人一人に配られたビンゴカードを持ち、発表される数字に一喜一憂。家族全員で、ワイワイしながら楽しいひと時を過ごしていた。
夕食とビンゴ大会終了後、クリスマスリースの完成度を更に上げるために再加工したり、新たに作品を作る参加者もいたり、就寝時間の21時ごろまで、リース作りに没頭している参加者が多かった。