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南アルプス ユネスコエコパーク登録10周年記念
オープニングセレモニーが
開催されました
去る6月8日(土)、井川ビジターセンターで『南アルプス ユネスコエコパーク登録10周年記念 オープニングセレモニー』が開催されました。
爽やかな晴天に恵まれ、豊かな緑に囲まれた清々しい会場で、有識者の講演や太鼓の演奏、井川蒸留所のウイスキー原酒のお披露目などが行われ、10周年を祝うと共に、南アルプスエコパークの未来に向けての想いを新たにしました。
難波喬司静岡市長
はじまりは難波喬司静岡市長、薗田靖邦川根本町長、栗下浩信井川連合自治会長の挨拶。難波静岡市長は、10周年を迎えられたのは井川の住民の方々の尽力があってこそとお礼を述べ、次の10年へ向けて静岡市、川根本町、静岡県が一体となって取り組む新たなビジョンを、地域の方々と共に一層盛り上げていきたいと語りました。
そして川根本町赤石太鼓保存会による赤石太鼓の演奏。小学生からベテラン世代まで十数人のメンバーが、全身全霊を込めて打つ勇壮な太鼓の音色が周囲の山々へと響き、観客を圧倒しました。
静岡大学 増田武弘客員教授
十山(株) 取締役 鈴木康平氏
後半は、南アルプスとの関りの深いお二人の記念講演。まず静岡大学の増澤武弘客員教授が、静岡市が南アルプスのエコパーク登録を目指した背景や登録までの苦労を振り返ると共に、地域の方々とじっくり話をすることで賛同者が少しずつ増え、今では地域全体がこの取り組みを盛りあげてくれるようになったと、10年の活動の成果を語ってくださいました。
続いて、南アルプスの自然の恵みを活かした新しいウイスキーを製造されている十山(株)取締役の鈴木康平氏が、同社の親会社である特種東海製紙(株)と南アルプスの深いつながりや、社有林を中心に長く環境保全活動に力を注いできたことが蒸留所誕生につながったと話し、今後も自然と共存し、ウイスキー開発を通して南アルプスの魅力を発信したいと語ってくださいました。
その後、2020年に蒸留を開始したウイスキーの原酒が参加者に配られ、エコパークの新たな10年へ向けての乾杯でセレモニーを締め括りました。